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七帝柔道記のAmazon予約が始まりました

投稿者:北大柔道部OB 大森
投稿日:2013/02/19 (火) 15:58:21

東京大学柔道部員およびOBのみなさんへ

こんにちは。

北海道大学柔道部OBの大森です。北大柔道部OBの作家・増田俊也の小説「七帝柔道記」のAmazon予約が2月上旬に始まりました。実際の発売は2月28日です。

この作品は昭和61年春、作者が乗った列車が雪の札幌駅に到着するシーンから始まります。高校時代、名古屋大学柔道部が主催していた試合への参加を通じ、井上靖の「北の海」を知った作者は、高専柔道に憧れ、北大柔道部に入部します。日々の稽古、部員との交流、そして七帝戦の熱気が実際の戦譜そのままに描かれています。

一人称で書かれているので、描かれるシーンはすべて北大からの視点です。しかし、日々の稽古に、一つ一つの試合には、それぞれの大学の様々な視点と共通する強い想いがあったはずです。

昭和61年の七帝戦の名大対北大戦は、負けたほうが最下位になる敗者復活戦でした。名古屋大学の小坂師範(当時)が、この試合について、名大柔道(部誌)に「小さな試合」という題の寄稿をされています。

「昔の高専柔道大会、現在の七帝柔道大会合わせて六十年以上の長い歴史の中で後世にまで残り、今も語り継がれている大試合、名勝負は数々あるのである。しかるにここに挙げたような小さな試合は当事者以外は誰の目にとまることもなく時間と共に忘れ去られてしまうのである。しかしこのような試合の中にも大試合と同様、当事者にとっては数々のドラマや忘れ得ぬ想い出が籠められているのである。それは春爛漫行楽のときも、炎熱の夏も、紅葉を愛でる秋も、そして極寒の冬も、ただひらすらに練習につぐ練習を重ねてきたその総決算であるからである。このように考えるとわれわれは七帝戦のどの一つの試合も心して観戦しなければならないと改めて感ずる次第である」(引用終わり)

言うまでもないことですが、ドラマは北大だけにあるわけではない。

大学生らしく自律という原則の中で、短くない時間を日々の稽古に捧げた同志として、すべての七大学柔道部のOBにこの本の想いがとどいてほしい。そして、この作品は、卒部までの果てしない流れを何とか泳ぎ切ろうとしている各大学の現役諸君にとっても、強く心をかきたたせるものだろうと思います。

北大柔道部OB 大森

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